2008年12月03日
シャイン・ア・ライト
今、とっても観に行きたい映画がある。
映画を観る。英語で言うなら、“Go to Theater”
大きい画面、大音量、そうでないと意味がない。
ローリング ストーンズの映画「シャイン・ア・ライト」
オフィシャル・サイト
http://www.shinealightmovie.com/ (英語)
http://www.shinealight-movie.jp/

直接、私を知る友人は良くご存知なのですが、
私はローリング ストーンズのファンなのである。
1990年2月14日、私は下北沢のとある地下の
レストランバーで人を待っていた。
世間ではバレンタインデーであるが
そんなこととは関係ありませんでした。
その日はストーンズが、やっと初来日をした
ジャパンツアーの初日だったのです。
その初日のステージを観に行っている人と
公演後に待ち合わせていたのであります。
中学生のころ、ラジオから流れてきた、
「メモリーモーテル」って、曲が
最初にストーンズのアルバムを購入するきっかけに
なったわけですが、同級生の友人などからは
もの凄く変わった趣味だと思われていました。
その当時から、まったく共感してくれる
友人がまわりにいなかったにもかかわらず、
「ストーンズのツアーを観にアメリカに行くためにバイトをする」
といって、日曜の朝だけ新聞配達のアルバイトをしたぐらい
私は入れ込んでいました。
まぁ、結局バイトは長続きをしなかったし
いろいろなことに興味が行ってしまって、
お金が貯まるようなこともありませんでした。
当時、外タレの来日コンサートは
よく行ったほうでありますが、
一番行きたいコンサート、
ストーンズが来日することは
ありませんでした。
いいとこ、中野公会堂での
フィルムコンサートぐらいだった。
ストーンズは日本に来ない。
それが常識だった時代なのです。
本当に、アメリカやヨーロッパへ行かないと
観れないと思っていました。
ところが事情は少しづつ好転していきます。
1988年の3月にミック・ジャガーが
ソロ来日公演をしたのです。
あらゆるコネを総動員して、
幸運にも東京公演のチケットを手に入れ、
ドームへ行きました。
そして、翌年にはストーンズの初来日公演が
発表されたのですが、
これもあらゆるコネを総動員したのですが
中々チケットが抑えられず、
刻々とコンサートの日程は近づいてきます。
まったく、何処にそんだけストーンズのファンがいたんだぁ?
って感じ?
にわかファンには遠慮をしてもらいたいと、
本当にそう思いました。
こまった。
しかたなく、卒業生暗黙の了解で変なお願いはしないと
決まっていた感じのある、
あまり付き合いのなかった同級生で
芸能界に入って活躍している方々にも電話や手紙を書いて
お願いしました。
すると、本当にほとんど付き合いのなかった
友人の友人みたいな同級生より、
チケット入手しましたと電話をいただけたのです。
彼女、Sさんはなんと、そのコンサートのスポンサー会社のCMに
当時出演なされていた同級生のなかでも飛びっきりの美女で
正直言って在学中にもあまり接点のある人では
ありませんでしたが、初日のコンサートを
観たあとで、チケットを持って、
下北沢に来てくれるとのことだったのです。
2月14日の夜、下北沢。
ちまたではバレンタインデーの夜。
恋人たちが楽しそうに食事やお酒を楽しむ中、
私は1人で軽いつまみとワインを飲みながら
彼女が来るのを待ちました。
―が、なかなか来ません。
こんな日に、1人で飲んでいるのって恥ずかしい。
1本目のワインを飲み干し、
2本目のワインを頼む。
お店の人もきっと彼女にふられたに違いないと
思うだろうなぁ・・・
2時間ほど待って、そろそろ帰りの電車の時間が
気になり始めたころ、
彼女が階段を下りて、店の扉を開けると、
お店にいた人の視線が
一瞬に彼女に集まります。
「おまたせ」優しく落ち着いた声である。
「いやいや、俺のために忙しい中
わざわざ来てくれてありがとう」
「あ~、ワイン飲んでるんだぁ、へぇ」
そりゃぁ、確かにワインと私じゃ似合わないだろう。
お店の支配人が挨拶に来る。
お前さっきまで絶対俺がふられただろうと、
思っていただろ!-でも、今はちょっと良い気分。
バレンタインデーに芸能人である彼女が
会いに来たのは私、
これって、はたから見たら凄いことですよ!!
まぁ、見事につりあわないカップルではあるのですが・・・
チケットをいただいた。
文字どうり頂いたのだ。
自分もお金を払っていないから、
いらないとのこと。えー!
このチケットがどれだけプレミア物だか
知っているの?って感じですが、
スポンサーのコマーシャルに出ているくらいだから、
その話は、本当なんだろうなぁ。
彼女がお酒を好きなのは知っていた。
以前まだデビュー前に飲んだこともあったし、
笑っていいともに出たときに
お酒持参でタモリとしゃべっていたのも見ていた。
今晩は好きなだけ飲んでください、
わざわざ時間を割いて来て頂き、
チケットまでただで頂いたのだ、
お礼と言ってはなんだが
別のゆっくり飲める場所に
案内したかった。
不思議なことに在学中はあまり接点がなかったのに
話が弾んだと思う。
楽しい時間だった。
数時間後、場所を変えようと思い、
話が一区切りしたところで、
お会計を済ませようとすると、
カウンターに座って本を読んでいた女性に
とめられた。
「ここの御代は、私どものほうで。」
マネージャーか付き人か・・・。
そりゃぁ、そうだ。
芸能人とはきっとそういうものなんであろう。
3人で店を出て階段を上がった。
外は小雪が降っていた。
お守りつきでは、連れて飲み歩く訳にも行かないだろう。
天気までそんな感じ。寒い。
タクシーを拾って、彼女たちを乗せる。
「今晩はチケットを頂いた上に、
ご馳走になってしまって、ありがとう」と、
礼を言った。
名残惜しい。おかえしもしていない。
彼女に「さらっちゃおうかと思ったけど、残念!」と、
いって、背を向け少し離れると、
彼女がタクシーを降りて大声で、
「かっこつけるなぁー!!」と、
叫んでいた。
手を上げて答えた。
けっこう酔っぱらっているじゃん。
二人でワイン6本。そりゃそうか・・・
彼女Sとは,それっきりだ。
本当の意味で、お礼もお返しもしていない。
あの時、本当にさらって籠の鳥から少しでも
開放させるように飲みに行くべきだったと思う。
ストーンズはそれから何度も来日している。
そのつど公演を観に出かけている。
そしてそのときには必ず、
あの晩のことをリアルに思い出すのだ。
映画を観る。英語で言うなら、“Go to Theater”
大きい画面、大音量、そうでないと意味がない。
ローリング ストーンズの映画「シャイン・ア・ライト」
オフィシャル・サイト
http://www.shinealightmovie.com/ (英語)
http://www.shinealight-movie.jp/

直接、私を知る友人は良くご存知なのですが、
私はローリング ストーンズのファンなのである。
1990年2月14日、私は下北沢のとある地下の
レストランバーで人を待っていた。
世間ではバレンタインデーであるが
そんなこととは関係ありませんでした。
その日はストーンズが、やっと初来日をした
ジャパンツアーの初日だったのです。
その初日のステージを観に行っている人と
公演後に待ち合わせていたのであります。
中学生のころ、ラジオから流れてきた、
「メモリーモーテル」って、曲が
最初にストーンズのアルバムを購入するきっかけに
なったわけですが、同級生の友人などからは
もの凄く変わった趣味だと思われていました。
その当時から、まったく共感してくれる
友人がまわりにいなかったにもかかわらず、
「ストーンズのツアーを観にアメリカに行くためにバイトをする」
といって、日曜の朝だけ新聞配達のアルバイトをしたぐらい
私は入れ込んでいました。
まぁ、結局バイトは長続きをしなかったし
いろいろなことに興味が行ってしまって、
お金が貯まるようなこともありませんでした。
当時、外タレの来日コンサートは
よく行ったほうでありますが、
一番行きたいコンサート、
ストーンズが来日することは
ありませんでした。
いいとこ、中野公会堂での
フィルムコンサートぐらいだった。
ストーンズは日本に来ない。
それが常識だった時代なのです。
本当に、アメリカやヨーロッパへ行かないと
観れないと思っていました。
ところが事情は少しづつ好転していきます。
1988年の3月にミック・ジャガーが
ソロ来日公演をしたのです。
あらゆるコネを総動員して、
幸運にも東京公演のチケットを手に入れ、
ドームへ行きました。
そして、翌年にはストーンズの初来日公演が
発表されたのですが、
これもあらゆるコネを総動員したのですが
中々チケットが抑えられず、
刻々とコンサートの日程は近づいてきます。
まったく、何処にそんだけストーンズのファンがいたんだぁ?
って感じ?
にわかファンには遠慮をしてもらいたいと、
本当にそう思いました。
こまった。
しかたなく、卒業生暗黙の了解で変なお願いはしないと
決まっていた感じのある、
あまり付き合いのなかった同級生で
芸能界に入って活躍している方々にも電話や手紙を書いて
お願いしました。
すると、本当にほとんど付き合いのなかった
友人の友人みたいな同級生より、
チケット入手しましたと電話をいただけたのです。
彼女、Sさんはなんと、そのコンサートのスポンサー会社のCMに
当時出演なされていた同級生のなかでも飛びっきりの美女で
正直言って在学中にもあまり接点のある人では
ありませんでしたが、初日のコンサートを
観たあとで、チケットを持って、
下北沢に来てくれるとのことだったのです。
2月14日の夜、下北沢。
ちまたではバレンタインデーの夜。
恋人たちが楽しそうに食事やお酒を楽しむ中、
私は1人で軽いつまみとワインを飲みながら
彼女が来るのを待ちました。
―が、なかなか来ません。
こんな日に、1人で飲んでいるのって恥ずかしい。
1本目のワインを飲み干し、
2本目のワインを頼む。
お店の人もきっと彼女にふられたに違いないと
思うだろうなぁ・・・
2時間ほど待って、そろそろ帰りの電車の時間が
気になり始めたころ、
彼女が階段を下りて、店の扉を開けると、
お店にいた人の視線が
一瞬に彼女に集まります。
「おまたせ」優しく落ち着いた声である。
「いやいや、俺のために忙しい中
わざわざ来てくれてありがとう」
「あ~、ワイン飲んでるんだぁ、へぇ」
そりゃぁ、確かにワインと私じゃ似合わないだろう。
お店の支配人が挨拶に来る。
お前さっきまで絶対俺がふられただろうと、
思っていただろ!-でも、今はちょっと良い気分。
バレンタインデーに芸能人である彼女が
会いに来たのは私、
これって、はたから見たら凄いことですよ!!
まぁ、見事につりあわないカップルではあるのですが・・・
チケットをいただいた。
文字どうり頂いたのだ。
自分もお金を払っていないから、
いらないとのこと。えー!
このチケットがどれだけプレミア物だか
知っているの?って感じですが、
スポンサーのコマーシャルに出ているくらいだから、
その話は、本当なんだろうなぁ。
彼女がお酒を好きなのは知っていた。
以前まだデビュー前に飲んだこともあったし、
笑っていいともに出たときに
お酒持参でタモリとしゃべっていたのも見ていた。
今晩は好きなだけ飲んでください、
わざわざ時間を割いて来て頂き、
チケットまでただで頂いたのだ、
お礼と言ってはなんだが
別のゆっくり飲める場所に
案内したかった。
不思議なことに在学中はあまり接点がなかったのに
話が弾んだと思う。
楽しい時間だった。
数時間後、場所を変えようと思い、
話が一区切りしたところで、
お会計を済ませようとすると、
カウンターに座って本を読んでいた女性に
とめられた。
「ここの御代は、私どものほうで。」
マネージャーか付き人か・・・。
そりゃぁ、そうだ。
芸能人とはきっとそういうものなんであろう。
3人で店を出て階段を上がった。
外は小雪が降っていた。
お守りつきでは、連れて飲み歩く訳にも行かないだろう。
天気までそんな感じ。寒い。
タクシーを拾って、彼女たちを乗せる。
「今晩はチケットを頂いた上に、
ご馳走になってしまって、ありがとう」と、
礼を言った。
名残惜しい。おかえしもしていない。
彼女に「さらっちゃおうかと思ったけど、残念!」と、
いって、背を向け少し離れると、
彼女がタクシーを降りて大声で、
「かっこつけるなぁー!!」と、
叫んでいた。
手を上げて答えた。
けっこう酔っぱらっているじゃん。
二人でワイン6本。そりゃそうか・・・
彼女Sとは,それっきりだ。
本当の意味で、お礼もお返しもしていない。
あの時、本当にさらって籠の鳥から少しでも
開放させるように飲みに行くべきだったと思う。
ストーンズはそれから何度も来日している。
そのつど公演を観に出かけている。
そしてそのときには必ず、
あの晩のことをリアルに思い出すのだ。
Posted by ばるたん (V)o¥o(V) at 15:56│Comments(2)
│ロングロング ア ゴー
この記事へのコメント
この度リンクしていただき誠にありがとうございます。
更新は気が向いたとき不定期に・・・
文章はグダグダで・・・
更にエロネタあり・・・
ちょっと下衆なブログですが、これからも宜しくお願いします~!
んでっ、ストーンズのお話・・・ちょっとほろ苦い良い話ですね~!!!
Angieが聞こえてきますぉ~
Angie, Angie ~♪
Where will it lead us from here? ~♪
更新は気が向いたとき不定期に・・・
文章はグダグダで・・・
更にエロネタあり・・・
ちょっと下衆なブログですが、これからも宜しくお願いします~!
んでっ、ストーンズのお話・・・ちょっとほろ苦い良い話ですね~!!!
Angieが聞こえてきますぉ~
Angie, Angie ~♪
Where will it lead us from here? ~♪
Posted by topper_heedon_ at 2008年12月04日 21:01
With no loving in our souls
And no money in our coats
You can't say we're satisfied
Angie, You're beautiful, yeah ~♪
But ain't it time we said goodbye
topper heedon様、こちらこそ宜しくお願いいたします!!
And no money in our coats
You can't say we're satisfied
Angie, You're beautiful, yeah ~♪
But ain't it time we said goodbye
topper heedon様、こちらこそ宜しくお願いいたします!!
Posted by ばるたん (V)o¥o(V) at 2008年12月05日 22:44
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