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2009年07月04日

PLUTO-プルートウ-


なかなか読みがいのあるマンガがこのほど完結して
その単行本の最終巻が発売された。
時を同じくして、日本を代表するアニメのマンガ版の
最新刊も発売されました。

前作品は、もとは手塚治虫作品鉄腕アトムの一編「地上最大のロボット」を
原作とした「PLUTO-プルートウ-」
後作品は「機動戦士ガンダム-THE ORIGIN-」である。

PLUTO-プルートウ-


ハリウッド映画にしても
日本のマンガ業界にしても、
続編やリメイクがブームである。
売上が望めて予算出資する出資者に説得力があり
首をたてに振らせやすいといった背景があるにしても、
新規の製作者や作家にオリジナルを創造する才能がないとか、
遺産を受けついだ方々が安易に報酬を得ようとするなどとか、
理由はいかようにも考えられるのですが、
基本的に過去の偉大な作品を食いつぶす
魑魅魍魎たちの姿が透けて見えて
私は基本的にこの手の作品は不幸に見えてならない。
出来るだけ愛される作品として
昇華されることを望むばかりです。

そんな中でこの2作である。
私はこの2作に微妙な共通点を見ている。
オリジナルが比較的良く知られた作品であること。
ロボットが作品重要な地位を占め
戦争・反戦を題材にしていること。
描き手にたぐい稀なる力量があること。
PLUTOは手塚治虫の原作で「ガンダム」は
虫プロ出身者によって作り上げられたもの。

平たく言うとだ、良くも悪くも手塚治虫の思想・影響が写りこんでいる。

と、思う。

かくして、この2作は
神、手塚治虫の正統な弟子により救われた、
リメイク物にしては稀に見る良作として、
生まれ出た作品となったと思う。
弟子なんて書いてしまうと、
作者が不快に思うといけないのですが
本当に力がある方が描き上げてくれて
良かったと思っています。

さて、このたび完結した
「PLUTO-プルートウ-」である。
鉄腕アトムを基として
現代日本マンガ家を代表する作家
浦沢直樹がえ描いた、
現代社会を風刺した傑作SFサスペンスとなった。

こういった作品こそ、ぜひ忠実に映画化して
輸出してもらいたい物である。
劇中のティディベアを見て
アメリカ合衆国がどんな感想を思うか楽しみであります。

(まぁ、残念なことに引き受けられる
シナリオ作家も監督も思い浮かばないのですがね)

 

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ばるたん(V)o¥o(V)の本日の1曲

歳をとると過去ばっかし振り返ってしまうから、
新しい“何か”を始めないといけないなぁ、と反省する今日この頃です。





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Posted by ばるたん (V)o¥o(V) at 05:35│Comments(2)お勧めマンガ
この記事へのコメント
「PLUTO-プルートウ-」を読みおわしまして 読後感など・・・。
漫画としての 鉄腕アトム は,はっきりいって斑記憶しかありません。
しかも・・・なにか すっきりしない,続編が楽しみな類のロボット漫画では
無かったことを 本作を読み終えて 再び思った次第です。
巨匠の二面性を描くことへの偏執 を 当時は理解できず,それを「PLUTO-プルートウ-」は おじさんになった私に また味会わせくれました。
いたずらに,今風に エンターテイメントに仕上げなかった浦沢氏の
深慮を感じるシーンに気付く度,巨匠への尊厳が味わえる名作でした。

endocoは リアルタイムアトムの世代なのですがなにせ田舎暮らしの貧乏なガキ故,手にする「少年」は 季刊以上にとびとびでした。が,竜巻と化して空を行くPLUTO-の巻は手にした記憶があります。主人公よりも強く・・・悪役?でない意味深な悪役。うーん,当時は勧善懲悪意外になると理解できませんでした。100万馬力になったのは・・・この時でしたっけ?。単純にパワーUPされたことに喜んでいたのも・・私の想い出です。

ウルトラマンに苦杯を舐めなめさせた(V)o¥o(V)も故郷を失った宇宙の放浪者でしたよね。大量の同胞が眠る宇宙船の爆発に・・・安堵と残酷を同時に感じるように,その後ちょっと成長しておりました。
Posted by endoco at 2009年07月25日 23:30
endocoさん、こんにちは!

深いですねー!!

個人的には、近いうちに公開される
劇場版アニメの「鉄腕アトム」が凄く心配です。

この劇場版の会社、「ガッチャマン」も製作中で
こちらは、もっと心配です。

原作への深慮が感じられないのは、
受け入れがたい部分がありますものねぇ。
Posted by ばるたん (V)o¥o(V)ばるたん (V)o¥o(V) at 2009年07月27日 16:32
 
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    コメント(2)