2009年08月22日
96時間
もう、ずいぶん前の話になりますが、
観光旅行でギリシャのアテネに行ったことがある。
添乗員の居る観光旅行だったのですが、
アテネで時間があったので、
夕方から1人で市内をぶらぶらとしていると、
なれなれしい現地のオヤジに声をかけられた。
片言の英語と名詞だけでの会話だったのですが、
喉が乾いていたので何か飲むことにした。
オヤジが案内してくれたのは、
ちょっとした名所のある一角の地下のバーで
ビール1杯頼むと、店の女の子が寄ってきた。
オヤジがシャンパンを抜き始めて女の子に振舞い始める。
この時点で気がついていたのですが、
もう後の祭りなのでしばらく付き合っていた。
店の女の子たちはロシアからの出稼ぎで、
粒ぞろいの綺麗なおねいちゃんが多くて、
それはそれで楽しかったのですが、
この危険な雰囲気のため飲んでも酔いが回らない。
店の間取りを観察する。
トイレに行ってみる。
出入り口の階段はひとつ。
けっこう急で隠れる物が何も無い。
お会計の時間が来ると
20万ぐらいの請求された。
キャッシュは当然足りるだけ持っていない。
カードがあったが、持っていないと言い張った。
一緒にホテルまで来てくれればカードで支払うと、
ごねて時間を引き延ばした。
店の外に出てしまえば、
なんとでもなりそうだったが、
階段までの数メートルに隙が無い。
(強行突破すると、撃たれちゃったりするのかな?)
酔っ払った振りをして、
日本語でまくし立てて
店全体がしらけたムードか漂った。
行くしかなかった。
ゆっくりと立ち上がり、
階段とは逆のトイレ方向へ1歩踏み出したのはフェイントで、
階段方向へダッシュ!
手すりを掴むと3段づつ飛ばして駆け上がり店の外へ出て騒いだ。
「アイ、ウォンチュー、ポリスマン!!」
「アイ、ウォンチュー、ポリスマン!!」
「アイ、ウォンチュー、ポリスマン!!」
店から出てきた数人が、
あっちこっちつかんで店に引きずり戻そうとしていると、
1人のおじさんが駆け寄ってきた。
「アイム、ポリスマン」
(ラッキー!)
後で知ったのだが、
アテネは意外と治安が悪いらしく、
数年後の2002オリンピックに向けて、
観光客を守るためにずいぶんと私服警官を
街に立たせているとのことだった。
その私服警官は全額のキャッシュを回収して
私に返してくれて、角を曲がるまで付き添ってくれた。
店の従業員は、まんまと鴨に逃げられた挙句
ただ飲みただ食いをされたせいで、凄く悔しがって、
我々が見えなくなるまで騒いでいた。
たまたま私は運が良かったが、
海外旅行は危険がいっぱいである。
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岡田あーみん著「お父さんは心配性」と言うマンガがある。
少女マンガのギャグマンガなのですが、
年頃の自分の娘を守るために
執拗に娘の男友達を攻撃するといったお話だ。
常軌を逸した妄想の
父親の行動がおかしいのだが、
「レオン」や「トランスポーター」の
リュック・ベッソンが海外旅行で誘拐された娘を
救出する親父を描くと
ただただ過激だ。

うらぶれたさえないオヤジを演じている
名優リーアム・ニーソンが巧いって事もあるのだが、
娘が誘拐されて救出に向かうと
ジャック・バウアーやジェイソン・ボーンより
強いんでないの?って、感じの
元特殊工作員の姿に変身する。
こんなオヤジ、怒らしちゃいけねぇ・・・

娘を救出するために体を張る親父のアクションと
テンポの良いストーリー展開が痛快の映画でした。
お勧めです!!
オフィシャル・サイト
http://www.takenmovie.com/ (英語)
http://movies.foxjapan.com/96hours/
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Posted by ばるたん (V)o¥o(V) at 16:55│Comments(0)
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