九月の芦ノ湖にて

ばるたん (V)o¥o(V)

2009年09月11日 22:12

朝から一日出かけていて
帰宅したのは21時をまわっていた。
明日がお休みだったので、
最近お気に入りの「ドクター・ハウス」のソフトを
じっくり見ようと思い、
シャワーを浴びた後にビールとつまみを持って
テレビの前に陣取った。

大潮あけの中潮といったこともあり、
湾岸シーバスにでも出かけようかとも思ったのですが、
「ドクター・ハウス」とビールの魅力が勝ったといった感じだ。

おっといけない。
一応パソコンに来ているメールをチェックしないと。
と、パソコンを立ち上げると、
いくつかメールが届いていた。
大半は、くだらない案内メールなのですが、
その中に光るタイトルのメールが届いていた。
「芦ノ湖どうですか??」
おっ!リンク先「あほあほルアーマン」の
ミッキーさんからではないか!!
先週お流れになった、芦ノ湖釣行の仕切りなおしの
お誘いだな!
男の人からのメールにもかかわらず、
胸ときめかせて、開くと、
「ばるたんさん、今晩出撃します。
AM2時頃お迎えに行きます。」
口にしていたビールを噴出しそうになった。
もうほとんど22時に近い時間。
あと4時間しかない。
一瞬軽いパニック状態になる、
え~と、え~と、まづ最初にしないといけないのは・・・
「かしこまりました。
お待ちしています。
着きましたら電話下さい。
うんたら、かんたら。(以下略)
ばるたん(V)o¥o(V)」
メールの返事を書いた。

芦ノ湖に着いたのは
まだ夜明け前のAM4時くらい。
ミッキーさんとの車中の会話、
当然おもに釣り談義なのですが
それが楽しかったせいもあり
すぐに着いたような感じだ。
コンビニで釣り券を購入して
支度し終わったときにはもう釣りを始めてもよい時間。
中潮の月明かりのなか思ったより湖面は明るい。
ご近所でのナマズナイトゲームの
おどろおどろしさに比べると、
とってもあっけらかんとした感じである。
あまりに広すぎて実際にキャスティングをするとなると
ちょっと戸惑った。
目標になるものが無い・・・

タイトな空間でショートキャスト&ラン&ガンが
定着したスタイルとなって久しい自分には、
広すぎる。
比較的ロングキャストの出来る
シーバス用のシャローミノーを選択して
沖に向かって遠投してゆっくり巻いてみる。
こういう釣りなら湾岸シーバスでやっているように
はるかにスピニングタックルで遠投させたほうが
有利だと思うのですが今更といった感じである。
何しろクリアーレイク。
おまけにベタなぎ。
ノリーズRRHB630MにメタMgDC、
ラインは巻きっぱなしのPE50lb.で
通用すると実は、はなから思っていない。

たった1セット持って歩くのに
このセットを選択したのは、
トリガーフィッシュを使いたかったからなのだから。

とか何とかいっても、
PE50lb.ミノー直付けでも
ちゃんとあたりがあったりする。
印旛沼でも実績があるバラ・ボーマー・エルトン・ジョン。
30メートルしか巻いていないPEを
沖へのキャストで出し切って
下巻きのナイロンラインが出るくらいからのただ引き。
半分ぐらい巻いた後くんくんとあたりがあり、
一瞬引き抵抗が無くなった。
慌てて巻きながら合わせてみると、まったく反応が無い。
って言うか、ラインブレイクしたような感じで
ルアーの引き抵抗さえも感じられない。
???
一瞬と惑って回収するようにラインを巻くと
ゴン!と、強い反応があり、
ルアーが水面から飛び出して戻ってきてしまった。
なんだなんだ今の??
ちょっと沖合いで魚が大きくジャンプして暴れた。
今の魚がそうだったのだろうか??
バスなのかトラウトなのか
それとも個人的訳の分からない魚の定番
鯉なのか分かりませんが、
バスだと思いたいなぁ・・・といった感じである。

それっきり魚の気配はまったく無い。
(正確にはシャローの見えバスが
大きく口を開いてルアーを咥えたのが見えたが、
あわせたら抜けてしまったのが一度ある)




(早朝の湖面に立ってキャストを繰り返すミッキーさん。
私はこのとき腹ごしらえをしてました)

ウェーディングで沖に立ち岸際を撃つというのが
基本戦略のつもりだったのですが、
やってみるとこれがなかなか難しい。
出来るだけ距離をとってアプローチしたいが、
それだとルアーをはじき出すようにキャストしてしまい
どうしても刺さり気味になってしまう。
マディーなフィールドならそういったことも
あまり気にしないのですが、
なんとなくこの芦ノ湖ではマイナスなことと
思えてしまう。
岸際は大きな石や砂浜で
想像していたほど草や木が無い。
なんとなくシャローに魚が着いていると言った感じではなかった。
そもそもベイトの気配が無いのである。
うーむ、こりゃ船でも用意して
魚(ベイト)を捜さないと釣りにならないなと、
早々に真面目な釣りを諦めた。

トリガーフィッシュを結ぶ。
出来るだけ遠くにキャストして
例のジグザグアクションを入れてみる。
―んが、どうも巧く動かせない。
湾岸や近所の川で練習したときは、
もう少し上手に動かせていたように思える。
理由は簡単なことである。
ロッドの長さが足りないのだ。
トリガーフィッシュは基本的にラインを
水に浸けているとアクションさせづらい。
湾岸や近所の川の様なフィールドでは
護岸の上に立ってロッドを立てての操作でありますが、
ウェーディングでは上半身とロッドの高さ分の高さしかない。
根本的に足りないのだ。
当然ショートキャストでなら動かせるが、
3ターンさせるのがやっとといった感じであろうか。
それでもてきぱき動かせるように練習を続けた。
フローターのときに6フィートぐらいのロッドで
使えるようなフィーリングは掴めたように思う。
ふさわしい場にきたら武器に出来そう。
―が、ここではだめかな。

明るくなって歩ける範囲で大きく場所を移動した。
トップ・サーフェイスを諦めミッドクランクを結び
沖へ向かって遠投を繰り返す。
釣れればラッキーといった感じだが、
他にやれることがないといった感じだ。
実はこういった釣りをするのはほとんど初めてだ。
そもそもバスフィッシングに来てクランクを結ぶのは
本当に久しぶり。
ここのところ一日中トップを投げて
釣れなくても納得といった釣りを
していたのですが、
今日のこの場所は想像よりウィードが少なく
思いのほか巻物が引きやすい。
湖底をごつごつと当たる感じが
新鮮で気持ちよかった。
それにしても、ずいぶんと遠浅なんだなぁ・・・
PE50lb.ラインでクランキングなんて、
釣れたらこっちが笑ってしまいそうな自嘲気味な釣りである。
やっぱり岸際にトップかシャローのルアーを投げながら
ラン&ガンしたほうが良いかなーなんて思っていたら、
まさしくそんな釣り方で、
先行していたミッキーさんが貴重な1匹を
目の前で獲った!!




さすがである。
岩だらけクリアーな水質。
アプローチをミスったら釣れる釣りではない。
意外に繊細な技術が要求される場なのである。

結局のところ、それが本日の最初で最後の魚であった。
風でも吹かないかなーとか
雨でも降らないかなーとか
そんなことを考えながら、
二人ともお昼近くまで頑張ったが、
私の場合24時間以上起きてての釣りと
水の中を歩き回った疲れが
精神を折れさせた。

行き帰りの運転をしてくれたミッキーさんは
私以上に疲れていたと思うが、
帰りの東名では、起きているのがやっとというくらい
疲れてしまっていた。
いやはやこんなに体力がきつかったのは久しぶり。
釣れなかった以上に歳をとった
衰えた自分を思いしらされる釣りでした。

ミッキー様、本当にお疲れ様、お世話になりました。
前後の運転ありがとうございました。
また、何かありましたら誘ってくださいねぇ!

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ばるたん(V)o¥o(V)の本日の1曲

まぁ、9月ってことで。


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