ふたりの回転木馬
マンガ家立原あゆみ先生ですが、
今でこそ、やくざマンガの大御所として知られている作家なのですが、
この人、芯はバリバリのリリカル少女漫画家であります。
少女マンガ家時代の代表作も多いのですが
その中でも個人的一番のお気に入りは、
ふたりの回転木馬
最初に読んだのは30年以上前までさかのぼり、
自分がまだ小学生のころ
姉が持っていた、何かの増刊に
まとめて掲載されていたのをです。
周りの同級生が「ドカベン」やら
「男組」に夢中のころに、
こんな男が描いた少女マンガを
読んでいたわけだから、
自分でも相当変わったガキだと思いますが、
その後、少女マンガは自分でも得意ジャンルとなっていき
中学・高校と共学の女子クラスメートには
「少女マンガの話の出来る男友達」として
地位を確立。
今で言うおたく系女の子の
お友達が多く出来るきっかけになりました。
「みんなの誠」的、最低男出来上がり。
はなしそれまくり
作家としてしっかりしたマンガ家の
描く作品なので、立原あゆみの作品は
どれも非常に面白く読み応えがあります。
マンガが好きな方なら、この作品のほか
「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」「黄色い鳥」
「Boys be 夏くん!!」と、パラレルワールドを楽しみ、
「熱くんの微熱」で少年誌に移り、
「ぼくはウィリー」前述「夏くん」あたりからの、
作家の心の変化を読み取りながら、
「本気!(マジ!)」「JINGI(仁義)」と
ヤクザマンガ家として昇華していくのを
追いかけていくのも楽しめることと思います。
ウィキペディア(Wikipedia)で「立原あゆみ」を検索すると、
1946生まれ(!)だそうであります。
60歳を超えて精力的に描き続ける作家として
応援しているマンガ家様であります。
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